社会

本校の社会教育がめざすもの

現在、私たちは2020年代という時代を生きています。そして、これからみなさんが本校で学び、卒業して大人になる10年、20年先には、みなさんが21世紀の半ばに向かって、日本社会と国際社会の主体となっているはずです。

社会科という教科は、私たちが生きている社会がどのように動いているのかを知り、やがて社会の主体となるために、どのように考え、行動すればよいのかを学ぶ教科です。特に、本校では、平和で民主的な社会の形成者となることができるよう、その基礎となる知識や考え方を習得し、社会の主権者としての意識を育むことをめざしています。そのために、それぞれの科目・分野の学習の中で、「調べ、学び、行動できる力」を育てることが本校の社会科教育の目標です。

高校では、地理歴史系と公民系の科目を3年間かけて並行して学習します。

カリキュラムの特徴

 高1で「地理総合」と「歴史総合」、高2で「公共」と「世界史探究」、高3で「政治・経済」と「日本史探究」を学びます。

高校1年

「地理総合」では、地図の読み方やGIS(地理情報システム)の活用方法にふれながら、世界の自然環境と人々の生活や文化の多様性、地球的課題(地球環境、資源・エネルギー、人口・食料、居住・都市等の諸問題)とそれらを解決するための国際協力の方法、持続可能な地域づくりと防災などについて学習し、地理的な見方・考え方の習得をめざします。また、高校2年次の修学旅行を視野に入れ、沖縄の自然環境と歴史・文化、課題などについても幅広く学びます。

「歴史総合」では、日本と世界の近現代の歴史を相互に関連づけて、様々な史資料を利用しながら、歴史の諸事象の意義、推移、比較、相互の関連、現在とのつながりなどに注目しながら多角的に学習します。日本と世界の近現代の歩みを主体的かつ多面的に学習することを通して、20220年代の現在のグローバル・イシュー(地球的な諸課題)とその形成過程を理解し、歴史的思考力や歴史的な見方・考え方の習得をめざします。

高校2年

「公共」では、公共的な空間における基本原理(人間の尊厳と平等、個人の尊重、民主主義、法の支配、自由・権利など)、自立した主体の形成と社会への参画(政治参加、世論、地方自治、国家主権、領土と安全保障、国際貢献、職業選択、雇用と労働問題、財政と租税、社会保障、市場経済、金融、消費者の権利、司法参加など)を学習し、現代社会のしくみと諸課題を理解します。

「世界史探究」では、1年次の「歴史総合」の学習の成果をふまえ、世界近現代史を時系列的かつテーマごとに学習し、現代の国際社会の形成過程を世界史的な視野で理解します。世界現代史の歩みを体系的に理解することを通じて、現在の国際関係や国際政治・経済の諸課題、グローバル・イシューを考察できる力の習得をめざします。

高校3年

「政治・経済」では、現代日本の政治と経済のしくみと様々な課題について学習し、どうすれば課題を解決することができるのかを探究します。また、グローバル化する国際社会の政治・経済の現状を学び、国際政治・経済の様々な課題に関する理解を深めます。政治と経済に関する幅広い学習を通じて、主権者意識を身につけ、大学での学習や研究につながる力の習得をめざします。

 

「日本史探究」では、1年次の「歴史総合」と2年次の「世界史探究」の学習の成果をふまえて、第二次世界大戦後の日本の現代史を時系列的に学習します。国内の政治と経済の主要な動きだけでなく、アジアや世界との様々な関係、国民生活と文化、沖縄をはじめとする国内の諸地域、民衆運動や社会的弱者・マイノリティ、ジェンダーなどにも注目し、日本の現代史を複眼的に捉え、現代社会の諸課題を理解する力の習得をめざします。

 

<高校・選択科目>

  以上のような必履修の科目のほかに、高2・高3時には、選択科目として以下の科目を開講しています。希望者を対象にした科目です(変更の可能性があります)。

 

 倫理      地理     現代社会研究  法学入門(LAW)  国際社会研究  世界前近代史  日本前近代史

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