理科

本校の理科教育がめざすもの

「理科」とは「自然のしくみ」を考えるための科目です。理科では、我々の生きている地球や宇宙、モノ(物質)の成り立ちについて、また、生き物の生き様や体のしくみについて考えます。

皆さんが学習する理科は、「自然科学」とも呼ばれ、昔から人類が自然のしくみを解き明かしてきたのと同時に、科学技術を発達させ、現代文明を作り上げてきました。科学と人間との関わり合いについても学習し、自然とのつきあい方を考えましょう。

理科の勉強を通して自然の全体像を習得し、社会人としての基礎教養を身に付けます。皆さんが自然現象および自然界をしっかり認識できる力を身につけ、正しい自然観をうちたてることを目指します。

カリキュラムの特徴

本校では、広く自然の姿を知ってもらうために、全員共通の必修講座で自然科学の全分野を学習します。理科は理系進学者だけの科目ではありません。幅広い知識と教養を身につけるため、自然の全体像をつかむために、全員が必修科目の中で3年間かけて全分野を広く学習します。

本校では文系・理系にクラス分けしないで授業を行いますが、理工系進学者に対しては、選択講座の中で対応します。

高校1年

全員必修で<生物>を学習します。

<生物>
人間は生物界の一員ですが、他の生物種と違い、文明社会を構成して生きています。自然を変革する大きな力を持ち、ともすれば生物界の一員であることを忘れがちです。この授業では、生物としての自分自身を理解し、地球社会の一員として自覚を持って生きていくための基礎教養を養います。

高校2年

全員必修で<物理>及び<化学>を学習します。選択講座では理工系向け「生物」があります。

<物理>
高2ではまず「力学」を学習します。物体の力と運動の関係を学び、さらに太陽系での惑星の運動や衛星の運動を解明して宇宙のしくみや自然のしくみを考えます。さらに物理の基礎になる「エネルギー」を扱い、エネルギーの変換やエネルギー保存則について学習することで、エネルギーを通して自然現象を見る基礎を養います。

<化学>
高2では「モノ」を「物質」という観点から考え、その組成・構造や結合様式から「モノ」の化学的性質を導き出せるような力を養います。また、基礎実験を通じて実験器具や薬品の取り扱いを習得するとともに、「モノ」の数・量・重さの関係や身の回りで起こる事象を理論的・化学的に考えられる力を身につけます。

 

高校3年

全員必修で、高2に引き続き<物理><化学>を学習します。選択講座では、理工系向け「物理」「化学」、および「生物」があります。

<物理>
高3の物理では、高2で学習した内容を踏まえて、「熱」、「音(波動)」、「電磁気」、「電磁波と光」、など、様々な物理現象を考えていきます。

<化学>
高3では有機化合物の構造や性質について学習し、実験を通じて身の回りにある有機化合物の特徴や 製法の理解を深めます。また、合成樹脂(プラスチック)や天然高分子(糖・タンパク質・油脂など)の性質や働きを学び、日々の暮らしの中で「ヒト」と「モノ」を理論的・化学的に捉える力を養います。

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