校長挨拶

可能性は無限大、自分の人生を生きる

法政大学中学高等学校 校長 植月 文隆
法政大学中学高等学校
校長 植月 文隆

  本校は、1936年に法政大学の校地の一隅に、法政中学校、法政大学商業学校として同時に誕生しました。空襲によって法政大学は中等部を含む大部分の校舎を失い、中等部は戦後間もない1946年9月に武蔵野の地に移り、1948年の学制改革で法政中学校と法政大学商業学校とが合併し、法政大学第一中・高等学校となりました。その後、2007年に現校地に移転し、男女共学の法政大学中学高等学校となり、2030年には創立150周年を迎える法政大学の付属校です。   


 今日、法政大学では、建学以来培ってきた「自由と進歩」の精神を「自由を生き抜く実践知」と表現し、これを法政大学憲章に定めており、誰もが生きやすい社会の実現のために、主体的、自立的かつ創造的に行動できる市民の育成を教育の根本としています。本校は法政大学の付属校として、大学の学風のもと「自主・自律の精神」を追求してきました。自ら考え、進んで行動する、その行動は主体的で創造的なものであると同時に、平和で民主的な社会を形成するための主権者意識を伴うものでなければなりません。われわれは常に、「誰かが」ではなく「自らが」、世界や日本の未来を創造する当事者であることに自覚的でなければなりません。  


 中学・高校という、いわゆる「青春時代」に、法政大学への推薦制度にも支えられながら、自らの可能性をどこまでも追い求めることのできる環境が整っている、それが法政大学中学高等学校です。本校にある授業や行事、部活動などはもちろんのこと、法政大学と連携しているプログラムや学校外での多様な取り組みを通し、自分の興味や関心を広げ、「好き・やってみたい」を見つけ、とことんのめり込んでください。チャレンジや失敗を繰り返していくなかで、さまざまな問いや課題が見つかるはずです。それらの問いを温めながら、社会のさまざまな課題を「なんとか解決したい」とあれこれ考えて、限られた条件のもとであっても解決のために行動してみてください。それこそが法政大学の掲げる「実践知」なのです。  


 この法政大学中学高等学校が、安全で安心な環境のもとで、違いを受け入れ助け合い、互いの存在を大切に思うことができる、そのような学びの場であり続けることに力を注いで参ります。  


 ぜひ、皆さんがこの法政中高で一生の友と出会い、互いに学び合い、豊かな人間性を育み、自分の人生を生きるその力を培っていくことを心より願っています。   

 

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