情報
本校の情報科教育がめざすもの
情報化は日々進歩しています。例えば、コンピュータは、年々処理能力も高くなり、機能も豊かになっています。それにより、これまでは不可能だったことが可能になっています。その基礎となっている情報通信技術の進歩には、めざましいものがあります。そのしくみや影響を知りたいと思いませんか?
皆さんは、小学校や中学校で、情報機器の使い方など、情報化にかかわることを色々な形で学んできたと思います。高等学校の教科「情報」では、情報化について今まで学んだことの集大成となる学習です。教科「情報」では、情報機器の扱い方だけではなく、電子的な情報通信の仕組みをある程度理解しその特性を生かして使い分ける力が求められています。 教科「情報」では、情報通信技術の仕組みやグループ学習の中で調べ学習を行い発表するなど学びのレベルを高めることを望んでいます。単に情報通信技術を操作するだけでなく機器を使うことの意味や有用性、危険性も学ぶことは重要です。情報通信手段を利用して学校外の人たちとのコミュニケーションを深め、それによって得られる情報が貴重なものであることを実感してもらいたいと思います。
カリキュラムの特徴
●高校1年生で「情報Ⅰ」(必修)を設置している。
2022年より新しく始まった科目「情報Ⅰ」情報モラル・情報社会・コミュニケーション・情報デザイン・コンピュータ・プログラミング・ネットワーク・データ活用といった内容で成り立っています。
高校生の皆さんは、これらを区別なく学ぶことになりました。ここで、特にプログラミングとデータ活用を学ぶことになったのは、情報社会では、さまざまな問題を解決するにあたってコンピュテーショナルシンキング(計算論的思考)が必要不可欠だからです。
コンピュテーショナルシンキングは、決して難しい概念ではありません。人間のあらゆる活動、つまり教科の学習はいうまでもなく、食物の調理でも、スポーツの試合でも、楽器の演奏でも、情報が収集・分析。統合される活動の背後には、必ずコンピュテーショナルシンキングが働いています。そして、このコンピュテーショナルシンキングを養う格好の題材がプログラミングとデータ活用なのです。例えば調理も試合も演奏も、分岐と繰り返しと並列実行によって情報が処理されます。また調理でも試合でも演奏でも、データの収集と分析、統合は欠かせません。このようにコンピュテーショナルシンキングは、未来の社会を創る礎であるとともに日々の生活を楽しく豊かにするものでもあるのです
●高校2年生・3年生は選択授業で以下の科目を行っている。
・P検準2級 ※毎年ほぼ100%の生徒が合格しています。
コンピュータと情報のディジタル化・・・コンピュータの仕組み
情報通信ネットワーク・・・ネットワークの仕組み
社会の情報化・・・モラルとセキュリティ
ワープロソフトの活用・・・ビジネス文書の作成
プレゼンテーションソフトの活用・・・詳しいスライドの作成
表計算ソフトの活用・・・関数を用いて表・グラフを作成
・簿記Ⅰ(日商簿記3級)
日商簿記3級の取得を目指した授業になります。
1学期・・・仕訳のすべてを学びます
2学期・・・帳簿のすべてを学びます。
3学期…(2年生のみ)日商簿記2級(商業簿記)の分野を学んでいきます。
現金預金、商品売買、手形と電子記録債権債務、銀行勘定調整表、固定資産、有価証券
目標は2学期中に日商簿記3級を取得することです。
・簿記Ⅱ(日商簿記2級)
日商簿記2級(商業簿記)の範囲を学習していきます。
1学期…株式の発行、剰余金の分配、税金、リース取引、研究開発費と無形固定資産、引当金、サービス業の処理、外貨建て取引
2学期…収益の認識基準、精算表と財務諸表、税効果会計、帳簿の締め切り、本支店会計、連結会計
目標は2学期までに商業簿記の範囲を終わらせます。
・アカウンティング(高大連携)
簿記で学んだことを生かして、有価証券報告書の見方、同一業種の企業分析(携帯電話会社やコーヒーショップなど)を行いEDINETの見方を学びます。また2学期には会社経営の仕方、決算書の作り方を学ぶためビジネスゲームを行います。
また日商簿記2級の工業簿記の分野も学んでいきます。