生活文化
本校の生活文化教育がめざすもの
中学・家庭科で学んだことを土台として、一人ひとりがお互いに協力し合いながら、社会を創る生活主権者として「自立と共生」をめざす教科が生活文化です。
自分の生活の中の問題点を見つけ、解決の方向を探るとともに、生活者としての基礎的教養を学び、自分の生活と社会や地球環境とのつながりを見出して考えることを重視します。共生と人権尊重の視点で、どうしたら豊かな暮らしを創造できるのか、実習やグループ討議などを通して、主体的、積極的にみんなで考えていきましょう。
高1では週1日2時間の必修授業、高2では選択授業となります。
カリキュラムの特徴
【食べる】
・心身の成長や健康の保持増進のために望ましい食事のとり方を実践する
・調理等に必要な基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、日常生活で活用する
・食を通じたコミュニケーションや食文化の継承の重要性について学ぶ
・食をめぐる社会問題、地球環境とのかかわりを学び、持続可能な食生活のあり方について考える
【纏う(まとう)】
・被服の構成、被服材料の種類や特徴などについて学び、関連する技術を身につける
・目的に応じて着装を工夫し、適切な手入れを行うなど、健康で快適な衣生活を営む
【生活を営む・働く】
・自らの消費行動が社会に影響を与えることを理解し、倫理的(エシカル)消費の必要性を考えて、商品選択ができるようにする
・自分の人生を自分らしく生きるために、将来の家庭生活や職業生活について考えながら
生活設計を立てる
【支え合う】
・保育や子育て支援に関する課題を発見し、共に生きる社会をあり方について考える
・1人ひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創っていこうとする心と態度を養う
具体的内容
<食生活の自立>自分の生活の中の問題点を見つけ、どうしたら解決できるのか、具体策と実行できる技術を身につけ、食生活をマネージメント出来る力をつける。
<食生活と社会>日本の食をめぐる社会問題の現状、食糧問題、食べ物と地球環境との関わりを学び、持続可能な食料生産のあり方や日本の食の課題について考え、自分たちにできることは何か、を明らかにする。
<家族・家庭 家庭経済>青年期の自立について考え、家族・家庭の変化とその背景や家族法を学ぶ。性別役割分業を見直し男女が助け合いながら生活していくための基礎概念を学ぶ。
<家族・保育>妊娠、出産までを含めた性のメカニズムを科学的に理解し、自分の性行動について責任がとれるだけの具体的知識を学ぶ。
家族や福祉を人権尊重の視点からとらえ直し、ともに生きる社会のしくみについて学ぶ。