社会

本校の社会科教育がめざすもの

いま、私たちは21世紀という時代を生きています。そして、これから本校で学ぶみなさんが大人になる10年、20年先には、みなさんがこの21世紀の中心的な担い手となっているはずです。 社会科という教科は、私たちが生きている社会がどのように動いているのかを知り、やがてこの社会の担い手となるためには、どのように考え、行動すれば良いのかを学ぶ教科です。本校では、民主的な社会の形成者となることができるよう、その基礎となる認識と力量を形成し、社会の主人として意識を育むことをめざしています。具体的には、「調べ、学び、行動できる力」を育てることが目標です。

中学校

中学1,2年では、地理と歴史を並行して学びます。 私たち人類が暮らしている諸地域は、地形・気候などの自然環境、そして歴史や伝統・文化などの社会的な環境という様々な要因の下に形成されています。それらの特徴を学び、空間的な広がりの中で、社会をとらえる見方・考え方を身につけていきます。これが地理学習です。 一方、私たち人類が今日までどのように生きてきたのかを、数千年とか数万年という過去にまでさかのぼって見ていきます。私たちはどこからやってきて、そしてどこへ向かおうとしているのか――遠い〝過去〟から〝現在〟へ、そして〝未来〟へとつながる時間的な経過の中で、社会をとらえる見方・考え方を身につけていきます。これが歴史学習です。日本の歴史を中心としながら、世界の歴史にも触れます。 中3では、近現代史の学習に関連させながら、新たに公民的分野を学びます。政治分野では、憲法学習を軸に、政府の役割・国会のしくみ・裁判制度・地方自治などを学びます。また、経済分野では、貨幣・流通・物価・企業・財政などを学びます。 中学社会科の授業は、さまざまな視聴覚教材やプリント教材を使って進めます。また、ノートのとり方、まとめ方など学習の基礎となる力をつけることを大事にします。さらに、現代の問題に関心を持ち、それらを読み解く力を育てるような機会を大切にしています。

高校生

高校では、公民と地理歴史の科目を並行して学びます。

高校1年生

高1では、<現代社会>と<世界史A>を学習します。 <現代社会>では、現代の日本と世界が、どのような状況にあるのか、どのような問題があるのかを中心に学びます。いま起きている問題を取り上げながら、自ら調べ、学ぶことを大切にします。毎日のニュースにも関心を持ち、事実に基づき、様々な立場や見方を学び、それらを参考にして、自分の考えを持つことが大切です。 <世界史A>では、現代の社会がどのように形成されたのか、世界の歴史をさかのぼることで理解を深めることを目指します。近代以降、世界の人々はどのような社会をめざして生きてきたのか、世界の一体化はどのように進み、世界の諸地域の関係はどのように築かれたのか、近現代の世界の歴史を学び、グローバルな視点を持って生きていくための基礎を学びます。

高校2・3年生

高2・高3では、<政治・経済>と<日本史B>を2年間にわたって学習します。 <政治・経済>では、なぜ、そのような現象が起こるのか、どうすれば問題を解決することができるのかを考え、社会の構造や理論を中心に学びます。現在の政治や経済の課題についての理解を深め、大学での学習や研究につながる力の習得を目指します。 <日本史B>では、高1での世界史学習を基礎として、幕末・開国から現代までの日本の歴史を学びます。現代は、近代の歩みの上に築かれています。近代から引き継がれる課題は何か、引き継ぐべき教訓は何かを学び、考えます。高2では、近代の日本の歴史を学び、高3では、戦後の日本の歴史を、世界の動きとも関連させながら学び、私たちが生きている現代の課題を考えます。

高校・選択科目

以上のような必修の科目のほかに、高2、高3には、選択科目として以下のような科目を開講しています。希望者を対象にした科目です(変更の可能性があります)。

カリキュラム

  地理歴史的分野(地理歴史科) 公民的分野(公民科) 
地理的分野 歴史的分野
中学 1 地理(2) 歴史(2)  
2 地理(2) 歴史(2)  
3     公民(4)
高校 4 地理A(2) 世界史A(2)  
5   日本史B(2) 現代社会(2)
6   日本史B(2) 政治・経済(2)

 

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