理科

本校の理科教育がめざすもの

ビーカーに水を入れて熱してみましょう。やがて水は勇ましく沸騰するでしょう。「この時の温度は、100℃である」と習ったことはあります。でも本当でしょうか。真心込めて30分も40分もガラガラ煮ていたら、「いつか100℃を超えるかもしれない」と、あなたは考えるでしょうか。「よし、先生に道具を出してもらって自分で納得するまでやってみよう」と、あなたは考えるでしょうか。それとも本にそう書いてあるのだから、そんなつまらないことで時間をつぶさないで、「もっとまじめな勉強をした方がいい」と、あなたは考えるでしょうか。

 どちらが正しい学び方なのか、考えてみましょう。

 人間の遠い祖先は、大昔、サルの仲間から進化したといわれています。それは本当でしょうか。そうだとしたら、それはどうしてそんなことが起こったのでしょうか。そんなことを一生懸命考えることは、あなた方自身にとってとても大切なことだと考えるでしょうか。試験には出そうにないし、会社勤めにも必要なさそうだし、第一自分の目で確かめられないし、ムキになるのはばかばかしいと考えるでしょうか。

 どちらが正しい学び方なのか、考えてみましょう。

 理科は自然のしくみをみんなで考える科目です。皆さんの身の回りにある、いろいろな現象に目を向けてみましょう。いろいろな動物や植物を観察してみましょう。夜空を見上げてたくさんの星を観察しましょう。いろいろな疑問が沸いてきます。

 理科はそういう疑問をみんなで考え、地球や宇宙のしくみやいろんなモノの成り立ち、生き物の様子を楽しく学びます。

カリキュラムの特徴

【中1】

生物の世界〔植物という生き物、動物という生き物〕/モノの世界〔モノは原子が集まってできている〕について学びます。

 【中2】

第1分野では、モノの変化と原子・分子(化学変化)について学びます。第2分野では、宇宙と地球〔宇宙の起源と地球の誕生/地球の運動と天体の動き/天気とその変化-気象/プレートの運動と日本列島のなりたち〕について学びます。

【中3】

 第1分野では、「モノ」のでき方の違い、「モノ」を作っている「細かいつぶつぶ」の規則性や特徴、エネルギーなどについて学んでいきます。自然の中にある小さな「モノ」から大きな「モノ」まで、それを作っている「細かいつぶつぶ」を中心に観たり、考えたりすることのできる「目」を養います。

 第2分野では中1・中2の学習をふまえて、どの生物にも共通する性質と、地球上の動植物や大地が歴史的に変化してきたことを学びます。すべての生物は細胞からできていますが、変化する大地の上で、大昔の植物は現在の植物にまで進化し、その中で動物も進化してきました。その中で私たち人類も生まれてきたことと、人間が他の動物とどのように違う進化をしてきたかを学びます。

原子の構造〔イオン〕/化学反応・化学結合/核エネルギー/生物の細胞と増え方・遺伝/生物の進化/大地の変化

理科学年別科目編成表(数字は単位数)

   物理  化学  生物  地学  合計
 中1  3  3
 中2  2  2  4
 中3  2  2  4
 高1     3     3
 高2  2  2    
 高3  2(2)  2(2) (2)    4(8)

 

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