技術家庭

本校の技術家庭教育がめざすもの

技術

人は現在にいたるまで、様々なものを作り続けてきました。ものを作るという事は、自然とかかわり、自分の生活の中で新しいものを生みだしていく作業です。授業では単に作るというだけはなく、作るという体験的・実践的な学習から、歴史の中で人間がどのように技術を発展させてきたかを知り、科学的な知識理解も深めて様々な技術を習得します。木材・金属・プラスチックなどの材料加工に関する技術、生物・植物育成に関する技術、いろいろなエネルギーをはじめ、機会・電気についての技術、そして情報やそれを扱う情報機器に関する技術を中心に、様々な技術の習得を目指して学びます。また、技術や知識の習得にとどまらず、私たちの生活と社会、環境とのかかわりについて考え、主体的に創造・工夫して技術を活かせる力、家庭分野とも関連した、生き方の知恵や考え方を身につけることを目標としています。

家庭

人間は条件や環境によって創意工夫して生活し、生命を生み育て、さまざまな問題を解決して生きてきました。生活は知恵の宝庫です。家庭科では、生活の知恵を受け継ぎつつ、新たに自分らしい生活をつくっていくために、人間としての自立と共生をめざして学びます。
具体的には自分の生活の中で困ったことがあったとき、それらに真剣に向き合い、解決する力をつけることをめざしています。そのためにも生活の中や実習や実験を通して「なぜこうなるのか」「どうしたらよいだろう」という疑問や発見を大事にしましょう。これらを調べたり考えたりしながら解決していくプロセスも大切です。
生活力は人間らしく成長していく上での基盤となります。中学生になった今の自分が生活の中でしていることを確認し、そこから課題を見つけ、生活を豊かに創造していく力を身につけましょう。

カリキュラムの特徴

中学1年生

中1では、「家庭」分野を中心に学びます。自分の生活に目を向け、基本的技術を習得し、衣服や食物の機能と扱い方の基礎知識を学び、生活的自立をめざします。「自分でできる」ことを積み重ねるとともに、実験・実習から「なぜ」と疑問を持つことを重視し、生活を科学的にとらえて学ぶ基本的な力を身につけます。

中学2年生

「技術」分野を中心に学びます。もの作りの基礎的な知識と技術の習得を目指します。木材加工・金属加工を中心に構想・設計から製作、そして製品の活用・評価まで実習します。例えば、自分の生活をふりかえり、使いやすい新しい製品を考え創造し工夫する力、製作に必要な道具・工具の使用方法や技術を習得することなどを目標にしています。そして、野菜などの作物を中心に生物の育成を行い栽培の知識・技術を学びます。栽培から調理まで行い、家庭分野とも連携して実習を行います。

 1学期  2学期  3学期
 設計製図・自由設計  木材加工・材料学  金属加工・材料学
 夏野菜の栽培・収穫・調理  冬野菜の栽培  冬野菜の収穫・調理

中学3年生

3年生「技術」分野では、2年次のものづくりの視点をさらに発展させエネルギー変換に関する技術、そして情報に関する技術について学びます。エネルギー学習では、電気や機械に関わる製作も行い、技術を習得します。情報に関する技術では、コンピュータ実習などを通して情報の扱い方についても学びます。インターネットの仕組みを学び、情報を扱う上でのモラルやディジタル作品の設計・制作を行います。情報処理の手順を考え、文章などの作成から簡単なプログラム等の情報の制御についても作成します。情報を総合的に正しく判断し、活用する力をつけること、情報機器の仕組みを知り、活用することも目標になります。そして、このような技術が社会でどのような役割を果たしているのか、人間と環境との関わりについても考え、未来の技術を創造する力をつけることも目標とします。

 1学期  2学期  3学期
 エネルギー変換の技術  情報・情報モラルとは  プログラミングや制御技術
 電気・機械に関する製作  ネットワーク技術  ディジタル作品の設計・制作

「家庭」分野では、子どもから大人に変化しつつある思春期の自分を見つめ、保育(子どもの成長、人間の発達)、消費生活などについて学びます。家族や人と人との関わりから、自分自身がどう成長してきたのかを意識しながら、精神的自立への第一歩を踏み出すことをめざします。

実習などを通して積極的に学ぶ姿勢、またお互いに学び合う姿勢を重視します。高校で生活主権者をめざして学ぶ「生活文化」につながるように、社会的な問題にも視野を広げていきましょう。

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