【法政の高校生の書道作品を地域のイベントに出品しました】

2019年10月21日

高校2年生必修選択授業の書道作品3点を、井の頭コミュニティまつりに出点しました。会場は災害支援バザーなどたくさんのお店が並びにぎわいました。書道のコーナーでは小学生のお子さん連れの方から「続けていればこんなに上手になるんだね」という声が聞かれました。

さて、法政高校2年生3人が書いた臨書はそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。内藤裕紀子指導教諭に聞いてみました。

①「風信帖(ふうしんじょう)」は、「弘法も筆の誤り」で知られる弘法大師空海の書です。真言宗の開祖空海が、天台宗の開祖最澄にあてた手紙です。書き出しが「風信雲書…」ではじまるため、「風信帖」の名がついています。京都の東寺が所蔵しており、今年の東京国立博物館で開催された「東寺展」にも出品されました。

②「曹全碑(そうぜんぴ)」は、中国の漢時代に使用された書体である「隷書」八分(はっぷん)の代表的な石碑です。隷書(八分)は扁平な字形と力強く長い右払い(波磔)が特徴です。

③「蘭亭序(らんていじょ)」は、中国の東晋時代の王羲之の書です。王羲之は「書聖」と呼ばれ、後世の能書家は皆この王羲之の書を学びました。行書の名品です。ただ、王羲之の真筆は一つも残っていません。多くの能書家が臨書して王羲之の書法を伝えているものを私たちは手本として勉強しています。

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