高校生徒会執行部 多様性について学びました
2024年8月30日
8月23日に高校生徒会執行部の皆さんと法政大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンセンター(DEIセンター)を見学に行って来ました。とても落ち着ける空間で、ゆったりと過ごせるソファーや懇談スペースがあり、ダイバーシティ関係の書籍もたくさん揃っていました。
当日は、コーディネーターの丸山さんによる「性の多様性ミニ講座」、ダイアナ コー理事(ダイバーシティ推進担当常務理事、GIS教授)の講義動画「ジェンダー平等とは何か?(SDGs 17目標)」を視聴した後、小グループに分かれてざっくばらんに意見交換や対話を行いました。短時間でしたがとても充実した学びの時間となりました。今後も生徒・教職員共にDEIについて学びや理解を深めていきたいと思います。
<法政大学DEIセンター>
今年4月、市ヶ谷キャンパスに開設された。DEIは多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)の頭文字を取ったものである。性別や性自認、性的指向など性にかかることや国籍、ルーツ、人種、文化、障がいなどの相違を個性として尊重し、互いに理解し合うための情報発信・交流拠点である。ダイバーシティ推進の中心的な役割を担い、多様性を包摂する環境整備や、個別相談などの支援、男女共同参画の推進等に取り組んでいる。
<意見交換の一部を紹介>
・丸山さんのお話をもっと早く聞きたかった。教育は本当に大切。未就学児のうちから、性のあり方は教育したほうが良いと思う。知識があれば人を傷つけなくて済むと思う。
・「多様性を受け入れないのも多様性だ」という声を聞いたことがありショックだった。LGBTに限らず、例えば女性(や障害のある人、外国人)を「キモチワルイ」と拒絶する人がいたとして、その感情自体はすぐに変わるものではないし誰かが変えられるものでもない。ただ、少なくとも「その感情を人に対してぶつけない」というルールを学校、職場、地域などメゾレベルの場でみんなで守っていこうということは大切。個人の感情とルールは分けて考えていく必要がある。また、受け入れられないというのは、その人が自分自身に対して受け入れられない部分がある可能性も。みんなが自身を大切に思えるような教育も大切では。
・友達と恋愛の話になったときに、異性愛しかいない前提で話されることがあり、「そうではない人もいるのでは?大丈夫かな」と思うことがある。
・「ポジティブアクションは男性への逆差別ではないか」という話が印象に残った。ジェンダーギャップの話題になると、男性が悪いと責められているようで居心地が悪い。
・歴代の生徒会長はほぼ男子生徒だ。自分は女性だが、生徒会長をやってみたいと思っている。知り合いに話したら、「え、女性でも生徒会長できるの?」と言われた。周りにいないと、そもそも選択肢から外れていて、「やりたい」や「できる」と思わないこともあるかもしれない。
準備や当日の運営をしてくださった、DEIセンターの市川さん、コーディネーターの丸山さん・川島さん、本当にありがとうございました。