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本校の理科教育がめざすもの

 「理科」とは「自然のしくみ」を考えるための科目です。理科では、我々の生きている地球や宇宙、モノ(物質)の成り立ちについて、また、生き物の生き様や体のしくみについて考えます。
 皆さんが学習する理科は、「自然科学」とも呼ばれ、昔から人類が自然のしくみを解き明かしてきたのと同時に、科学技術を発達させ、現代文明を作り上げてきました。科学と人間との関わり合いについても学習し、自然とのつきあい方を考えましょう。
 理科の勉強を通して自然の全体像を習得し、社会人としての基礎教養を身に付けます。皆さんが自然現象および自然界をしっかり認識できる力を身につけ、正しい自然観をうちたてることを目指します。

カリキュラムの特徴

 本校では、広く自然の姿を知ってもらうために、全員共通の必修講座で自然科学の全分野(物理・化学・生物・地学)を学習します。理科は理系の人だけの科目ではありません。幅広い知識と教養を身につけるため、自然の全体像をつかむために、全員が必修科目の中で3年間かけて全分野を広く学習します。
 本校では文系・理系にクラスを分けないで授業を行いますが、理系進学者や大学受験で理科を受験する人に対しては、選択講座の中で対応します。

【高校1年生】

 最初の1年間は、全員必修で<物理(物理基礎)>及び<化学(化学基礎)>を学習します。
<物理>
 物理では、最初に力について考えます。その昔、イギリスのニュートンは考えました。「リンゴは地球の引力を受けて落ちる。だから、もっと高いところにある月だって同じ地球の引力を受けているはずだ。なのに、なぜ月は落ちてこないのだろう?」
 高1の物理ではまず、太陽系の天体の運動のしくみを解き明かし、いろいろな星(天体)について考え、宇宙の姿を見ていきます。後半は「エネルギー」を考え、エネルギーの移り変わりを通して自然界におけるエネルギーの保存と、人類と自然との関わり方について学びます。
<化学>
 化学では、「もの」を「物質」という観点から考え、その組成・構造や結合様式から「もの」の化学的性質を導き出せるような力を養います。また、基礎実験を通じて実験器具や薬品の基本操作技術を習得すると共に、「もの」の数・量・重さの関係についても考えていける力を身に付けます。

【高校2年生】

 高2では、全員必修で<物理(物理)>を学習します。選択科目には、将来理系進学を考えている人のために<化学(選択化学)>があります。
 <物理>
 高2の物理では、高1で学習した内容を踏まえて、「熱」、「音(波動)」、「電磁気」、「光」、さらに地球物理的分野(気象現象、地震、造山運動などの地学分野)など、様々な自然現象を学んでいきます。

【高校3年生】

 高3では全員必修で<生物>を学習します。さらに選択講座で理工系向け物理や理工系向け化学があります。
<生物>
 人間は生物界の一員ですが、他の生物種と違い、文明社会を構成して生きています。自然を変革する大きな力を持ち、ともすれば生物界の一員であることを忘れがちです。この授業では、生物としての自分自身を理解し、地球社会の一員として自覚を持って生きていくための基礎教養を養います。

【理科学年別科目編成表(数字は単位数)】

  物理 化学 生物 合計
高1 2 2   4
高2 3 (2)   3(2)
高3 (4) (4) 4 4(8)